網膜硝子体手術について
「視界の中に黒い影が浮かんで、消えない」
「真っ直ぐな線が、なぜか歪んで見える」
「カーテンがかかったように、視野の一部が見えなくなった」
その症状、放置していませんか?
網膜や硝子体の異常は、自覚症状が出た時点で進行していることが少なくありません。気づくのが遅れれば、視力を取り戻せなくなる病気もあります。
網膜硝子体手術は、目の奥で起きている異常を直接治療できる方法です。
当院で網膜硝子体手術を受ける3つのメリット
1. 大病院に通わず「日帰り」で受けられる
網膜硝子体手術は、眼科手術の中でも特に高度な技術を要するため、大学病院や大型総合病院での入院手術が一般的です。
当院では、この網膜硝子体手術を日帰りで受けていただける体制を整えています。仕事や家庭の事情でまとまった入院期間を取りにくい方、ご家族の介助を最小限にしたい方にも、現実的な選択肢としてご提案できます。
2. 白内障から網膜疾患まで一貫して対応できる体制
当院は網膜硝子体疾患だけを扱う専門クリニックではなく、白内障・緑内障・一般眼科まで幅広く対応しています。これは網膜硝子体手術においても大きな意味を持ちます。
網膜疾患のある方は同時に白内障を併発していることが多く、両方を同じ手術で行う「同時手術」が有効な場合があります。当院ではどちらの手術も同じ執刀医・同じ環境で対応できるため、二度の手術を受ける負担を減らせます。
術後のフォローアップにおいても、関連する目の状態を一つの場所で診ていくことができます。
3. 経験豊富な眼科専門医による手術体制
網膜硝子体手術は、眼科手術の中でも経験量がそのまま結果に直結する分野です。当院では、大学病院や眼科専門病院で多数の網膜硝子体手術を経験してきた、日本眼科学会認定の眼科専門医が執刀を担当します。
複数医師による診療体制を取っているため、術後に気になる症状が出た際にも、担当医が不在で対応が遅れるといった事態を防げます。
網膜硝子体手術が必要となる主な疾患
「自分の症状が手術の対象なのか分からない」というご相談を多くいただきます。以下のような疾患は、網膜硝子体手術の対象となることがあります。
糖尿病網膜症(増殖型)
糖尿病が進行すると網膜に新生血管ができ、それが破れて硝子体出血を起こすことがあります。血液で眼内が濁ると、急激な視力低下や飛蚊症の悪化として自覚されます。手術で出血を取り除き、増殖膜を切除します。
網膜剥離
網膜が眼の奥の壁から剥がれてしまう病気です。「視野の端から黒い影が広がってくる」「カーテンがかかったように見える」などが典型的な症状です。放置すると失明に至る可能性があり、緊急手術の対象となります。
黄斑前膜(おうはんぜんまく)
網膜の中心(黄斑部)に薄い膜が張ることで、視界が歪んで見える病気です。「真っ直ぐな線がぐにゃっと曲がって見える」のが特徴的な症状です。
黄斑円孔(おうはんえんこう)
黄斑部に小さな孔が開く病気です。視界の中心が見えにくくなり、文字が読みづらくなります。早期の手術ほど視力の回復が期待できます。
硝子体出血
さまざまな原因で硝子体内に出血が起こり、視界が急に暗くなったり、影のように見えなくなる状態です。原因となる疾患の特定と並行した治療が必要です。
飛蚊症の重症例・網膜裂孔
通常の飛蚊症は経過観察で問題ありませんが、突然増えたり、視野に光が走るような症状を伴う場合は、網膜裂孔の前兆である可能性があります。早期の眼底検査が重要です。
上記の症状に心当たりがある方は、まずは検査を受けることから始めてください。早期発見が、その後の見え方を大きく左右します。
手術の流れ
「何をされるか分からない」という不安を解消するため、手術までの流れをご紹介します。
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検査・診断
OCT検査、眼底検査、視野検査などの精密検査により、網膜・硝子体の状態を詳しく評価します。手術が必要かどうか、どのような術式が最適かを判断します。
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カウンセリング
検査結果をもとに、診断名・手術内容・想定される効果とリスクについて丁寧にご説明します。緊急性の高い疾患(網膜剥離など)の場合は、できるだけ早い手術日程を調整します。
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手術当日
点眼麻酔と局所麻酔の併用で行います。手術時間は疾患により異なりますが、おおむね30〜60分程度です。当院では27ゲージシステムという極小切開(0.4〜0.5mm)の機器を使用し、原則として縫合は不要です。
手術終了後、しばらく安静にしていただいた後、当日中にご帰宅いただけます。
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翌日検診
翌日に経過を確認します。ガス注入を行った場合は、うつむき姿勢の保持についてもこの場で詳しくご説明します。
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定期検診
1週間後・1ヶ月後・3ヶ月後など、計画的にフォローアップを行います。網膜疾患は術後の経過観察が極めて重要ですので、しっかり継続して診察いたします。
当院の網膜硝子体手術の特長
極小切開(27ゲージ)システムを使用
当院では網膜硝子体手術で最も細い器具のひとつである27ゲージシステムを採用しています。切開創は0.4〜0.5mmと非常に小さく、原則として縫合不要です。これにより、目への負担、術後の違和感、回復までの時間を大きく軽減できます。
白内障同時手術にも対応
網膜硝子体手術を行うと、術後数ヶ月〜数年で白内障が進行することが多く知られています。そのため、年齢や水晶体の状態によっては同時に白内障手術を行うことが望ましいケースがあります。当院では同じ環境で両方の手術に対応できるため、再手術の負担を減らせます。
術後のフォローまで一貫対応
手術後の経過観察、点眼管理、合併症の早期発見まで、同じクリニック内で完結できます。「手術だけ大病院で、術後は地域のクリニックで」という分業ではなく、最初から最後まで責任を持って診ていきます。
入院手術と日帰り手術の違い
網膜硝子体手術の選択肢として、入院での手術と日帰り手術があります。一般的な違いを以下に整理しました。
| 入院手術 | 日帰り手術(当院) | |
|---|---|---|
| 拘束期間 | 数日〜1週間程度 | 当日のみ |
| 仕事・家庭への影響 | 大きい | 最小限 |
| 術後の通院先 | 病院の外来 | 同じクリニックで継続 |
| 緊急対応 | 病院内で完結 | 院内で完結、必要時は連携病院へ |
| 費用感 | 入院費用が加算される | 通常の手術費用のみ |
ただし、全身状態や疾患の重症度によっては入院手術が望ましいケースもあります。検査・診察のうえで、最適な方法をご提案いたします。
リスクについて
網膜硝子体手術は安全性の高い手術ですが、外科手術である以上、リスクをゼロにすることはできません。当院では、メリットだけでなくリスクについても術前に丁寧にご説明します。
白内障の進行
網膜硝子体手術を行うと、術後しばらくして白内障が進行することがよくあります。当院は白内障手術の症例も豊富ですので、必要に応じて同時手術または後日の手術で対応できます。
眼圧の一時的な上昇
術後に眼圧が一時的に上昇することがありますが、通常は点眼薬で管理できる範囲で安定します。
感染症(眼内炎)
ごくまれですが、術後に眼内感染が起こる可能性があります。当院では術中・術後の感染対策を徹底し、早期発見・早期対応に努めています。
ガス注入後の体位制限
網膜剥離や黄斑円孔などでガス注入を行った場合、術後1週間ほどはうつむき姿勢を保っていただく必要があります。事前に詳しくご説明しますので、ご不安な点はお気軽にご相談ください。
飛行機・高地への移動制限
ガスが眼内に残っている期間は、飛行機への搭乗や高地への移動は禁忌となります。出張や旅行のご予定がある場合は、事前にお伝えください。
再手術の可能性
網膜剥離が再発する、ガス注入後に網膜が完全に復位しないなどの場合、再手術を要することがあります。経過観察の中で必要性を判断します。
リスクがあるからこそ、精密な術前検査と経験豊富な執刀医による手術が重要です。不安な点は、診察の場で何でもお聞きください。
当院のフォロー体制
緊急時の対応
網膜剥離など緊急性の高い疾患では、可能な限り迅速に手術日程を調整します。「他院ですぐに手術が必要と言われたが、どこに行けばいいか分からない」という方も、まずはご相談ください。
術後検診の一貫対応
術後の経過観察を、同じクリニックで継続して行います。手術と通院を別々の施設で行う必要はありません。
複数医師体制による安心感
担当医が不在の日にも、他の眼科専門医が対応できる体制を整えています。術後に気になる症状が出ても、迅速に対応可能です。
近隣・連携病院との協力体制
全身状態によっては入院での治療が望ましいケースや、より高度な対応が必要な場合があります。その際は速やかに連携病院へご紹介いたします。
よくあるご質問
- 手術は痛いですか?
- 点眼麻酔と局所麻酔を併用しますので、手術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。術後に軽い違和感や異物感が出ることはありますが、通常は数日で落ち着きます。
- 入院は必要ですか?
- 当院では日帰り手術を基本としており、入院は不要です。ただし疾患の重症度や全身状態によっては、入院対応が望ましい場合もあり、その際は連携病院をご紹介します。
- 手術時間はどのくらいですか?
- 疾患の種類や進行度によりますが、おおむね30〜60分程度です。来院からお帰りまでは、術前準備と術後の安静時間を含めて数時間程度をお考えください。
- 仕事にはいつから復帰できますか?
- デスクワークであれば数日〜1週間程度で復帰される方が多いです。ガス注入を行った場合や、目を激しく使う仕事の場合は、医師の指示に従ってください。
- 健康保険は使えますか?
- 網膜硝子体手術は健康保険適用の手術です。高額療養費制度の対象にもなりますので、自己負担額が一定金額を超えた場合には還付を受けられます。詳細は窓口でご案内します。
- 他院で「手術が必要」と言われたのですが、セカンドオピニオンとして相談できますか?
- はい、もちろんです。他院での診断結果や検査データをお持ちいただければ、それも踏まえてご相談に応じます。納得していただいたうえで治療を進めることを大切にしています。
- 飛蚊症が気になりますが、手術が必要かどうか分かりません。
- まずは検査だけでもお気軽にご来院ください。多くの飛蚊症は経過観察で問題ありませんが、ごくまれに網膜裂孔などの前兆であることもあります。「念のため一度確認したい」という方こそ、早めの検査をおすすめします。
- 検査だけ受けることはできますか?
- もちろんです。検査の結果、手術が不要と分かるケースも多くあります。「自分の目の状態を知る」だけのご来院も歓迎しています。
まずは精密検査から
「視界に違和感がある」
「他院で手術を勧められた」
「症状が気になるが、急ぐべきか分からない」
そのどれであっても、まずは検査を受けることから始められます。
網膜疾患は、早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。
気になる症状があれば、迷わずご相談ください。