硝子体注射について
「目に注射する」と聞いて、ためらっていませんか?
健康診断や眼科で「加齢黄斑変性」「糖尿病黄斑浮腫」「網膜静脈閉塞症」と言われた。
「硝子体注射が必要です」と説明を受けたけれど、目に針を刺すなんて怖い。
痛みは?効果は?いつまで続けるの?——たくさんの不安が頭をよぎります。
でも、硝子体注射は、放っておくと失明につながる病気の視力を守るための、現在もっとも確立された治療法のひとつです。点眼麻酔をしっかり効かせれば痛みはごくわずか、注射そのものは数秒で終わります。
大切なのは、正しい診断・適切な薬剤選択・継続的な経過観察を、信頼できるクリニックで受けること。当院は、原因となる疾患の診断から注射、その後の長期的なフォローまでを一貫して担当します。
硝子体注射が必要となる主な病気
硝子体注射(抗VEGF療法)は、目の奥にある網膜の中心部「黄斑」に異常な血管(新生血管)ができたり、むくみ(浮腫)が起きたりする病気に対して行われます。
加齢黄斑変性(滲出型)
加齢により網膜の下に異常な血管ができ、出血やむくみを起こして視界の中心が見えにくくなる病気です。放置すると視力が大きく低下します。
糖尿病黄斑浮腫
糖尿病網膜症が進行し、黄斑にむくみが生じて視力が落ちる状態。糖尿病による視力障害のもっとも多い原因のひとつです。
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
網膜の静脈が詰まることで、黄斑がむくんで見えにくくなります。高血圧や動脈硬化との関連が知られています。
病的近視に伴う脈絡膜新生血管
強い近視のある方で、網膜の下に異常な血管ができて出血・視力低下を起こします。
こんな症状はありませんか?
- 視界の中心がゆがんで見える(直線が波打って見える)
- 視野の真ん中が暗い、欠けている
- 急に視力が落ちた
- 物の色が以前と違って見える
- 片目をつぶってみると見え方が左右で違う
これらは黄斑疾患のサインかもしれません。早期発見・早期治療が、その後の視力を大きく左右します。気になる症状があれば、まずは精密検査からご相談ください。
当院で硝子体注射を受けるメリット
1. 診断から治療・長期フォローまで一貫対応
硝子体注射は「打って終わり」の治療ではありません。多くの場合、1〜2ヶ月ごとに繰り返し注射が必要で、その間にOCT(光干渉断層計)などで網膜の状態を継続的にモニタリングし、効果判定と治療方針の調整を行います。
当院では、
- 原因疾患の確定診断(OCT、蛍光眼底造影など)
- 注射の実施
- 効果判定と次回計画
- 万が一の進行・悪化時の網膜硝子体手術への切り替え
までを、同じクリニック・同じ医師でシームレスに対応できます。「ここでは注射だけ、フォローは他院で」といった分断がないことが、長期治療には大きな安心につながります。
2. 経験豊富な眼科専門医による施術
日本眼科学会認定の眼科専門医が施術を担当します。注射そのものは数秒の手技ですが、清潔操作の徹底、注射部位の選定、薬剤の確実な投与——どれも経験が結果を左右します。当院は網膜硝子体手術にも対応しており、医師は黄斑疾患の診療を日常的に行っています。
3. 厳重な感染対策
硝子体注射でもっとも警戒すべき合併症は、眼内感染症(眼内炎)です。発生頻度は極めて低いものの、起きてしまうと視力に深刻な影響を与えます。
当院では、
- 手術に準じた清潔環境での施術
- 注射前後の徹底した消毒
- 滅菌された使い捨て器具の使用
- 注射後の感染兆候の早期発見のためのフォローアップ
を徹底し、リスクを最小限に抑えています。
4. 錦糸町駅 徒歩1分・通院しやすい立地
硝子体注射は継続が前提の治療です。1〜2ヶ月に1回のペースで通院が必要なため、「通いやすさ」は治療成功の大切な要素です。
- JR錦糸町駅 南口より徒歩1分/東京メトロ半蔵門線 錦糸町駅 1番出口より徒歩2分
- お仕事帰り・買い物のついでにも立ち寄りやすい
- クレジットカード決済対応(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)
「遠くて通えなくなった」という理由で治療を中断してしまうと、せっかく抑えられていた病気が再燃する可能性があります。JR錦糸町駅南口より徒歩1分の立地で、無理なく続けていただける環境を整えています。
治療の流れ
-
精密検査・診断
視力検査、眼圧検査、眼底検査、OCT(光干渉断層計)などで網膜の状態を詳しく評価します。必要に応じて蛍光眼底造影検査も行い、診断を確定します。
-
治療方針のご説明
検査結果をもとに、
- なぜ硝子体注射が必要なのか
- 使用する薬剤の特徴
- 想定される注射回数とスケジュール
- 期待される効果と限界
- リスク・副作用
を、専門用語を避けてわかりやすくご説明します。患者さまにご納得いただいたうえで治療を開始します。
-
注射当日
- 受付後、点眼で瞳孔を開き、消毒・点眼麻酔を行います
- 手術に準じた清潔な環境で、白目の部分から極細の針で薬剤を硝子体に注入します
- 注射そのものは数秒で終了します
- 注射後しばらく安静にしていただき、点眼薬の処方と注意事項のご説明を行います
-
翌日〜数日後の経過観察
注射部位の感染がないか、眼圧の変動はないかを確認します。違和感が強い場合や見え方に異常がある場合は、すぐにご連絡ください。
-
効果判定(注射から約1ヶ月後)
OCTで網膜の状態を再評価し、薬剤の効きや浮腫・出血の改善度合いを確認します。
-
継続注射/経過観察
病状に応じて、
- 導入期:多くの疾患で初回3ヶ月は連続で月1回の注射を行うことが推奨されています
- 維持期:効果が安定したら、再発のタイミングに合わせて注射(必要に応じて投与方式を調整)
長期にわたり、見え方を保つためのフォローを行います。
なぜ硝子体注射が効くのか
これらの黄斑疾患の多くに共通するのは、「VEGF(血管内皮増殖因子)」というタンパク質が過剰に働いていることです。VEGFはもろくて破れやすい新生血管を作り、血管から液体が漏れ出してむくみを引き起こします。
硝子体注射で使う薬剤(抗VEGF薬)は、このVEGFの働きをブロックすることで、
- 異常な新生血管の成長・増殖を抑える
- 血管からの漏れを止めて、むくみを軽減する
- 出血を引かせる
という効果を発揮します。世界的に大規模な臨床試験で有効性が確認されており、黄斑疾患による視力低下を抑える標準治療として確立されています。
当院では、患者さまの病態に応じて複数の薬剤から最適なものを選択します。新しい作用機序の薬剤も登場しており、注射間隔を延ばせる選択肢も増えています。
リスク・副作用について
硝子体注射は安全性が高い治療ですが、医療行為である以上リスクはゼロではありません。当院では、メリットだけでなくリスクについても事前に丁寧にご説明します。
注射部位の違和感・充血
注射後、白目の部分に出血(結膜下出血)が出ることがあります。見た目は気になりますが、通常は1〜2週間で自然に吸収され、視力には影響しません。軽い異物感も数日で落ち着きます。
眼圧の一時的な上昇
注射直後に一時的に眼圧が上がることがありますが、通常は短時間で落ち着きます。気になる場合は点眼薬で管理します。
眼内感染症(眼内炎)
極めてまれですが、注射部位から細菌が入って眼内炎を起こす可能性があります。当院では厳重な消毒・清潔操作で予防に努めていますが、万が一発生した場合に備え、注射後の異常(強い痛み、急な視力低下、強い充血など)があれば、すぐにご連絡いただけるよう案内しています。網膜硝子体手術にも院内で対応できるため、緊急時の処置もスムーズです。
網膜剥離・硝子体出血
非常にまれですが、注射に伴い発生する可能性があります。早期発見・早期治療が重要です。
全身への影響
血管に対する薬剤のため、ごくまれに脳卒中や心筋梗塞のリスク増加の可能性が議論されています。心血管系の既往がある方は、事前に必ずお知らせください。
リスクがあるからこそ、診断〜注射〜術後フォローまで一貫して対応できる体制が重要だと考えています。気になることは、何でも事前にご相談ください。
当院の安心体制
注射後の緊急対応窓口
注射後に気になる症状(強い痛み、急な視力低下、強い充血など)があれば、診療時間内であればいつでもご連絡いただけます。眼内炎などの合併症は早期発見が予後を大きく左右するため、「念のため」のご相談を歓迎しています。
長期治療をともに歩むパートナーとして
硝子体注射は、半年〜数年にわたり継続する治療になることがほとんどです。「いつ終わるかわからない治療」への不安は、患者さまとお話しするうえでもっとも多く聞かれる声のひとつです。
当院では、現在の状態・今後の見通し・治療方針の変更可能性を、その都度わかりやすくお伝えするよう努めています。「先が見えない不安」を、少しでも軽くできるように伴走します。
網膜硝子体手術にも対応
経過の中で、注射だけでは対応しきれない出血・網膜剥離などが起きた場合も、当院内で網膜硝子体手術に対応可能です。「治療の選択肢」を増やせることが、当院の強みです。
費用について
硝子体注射は保険適用となります。使用する薬剤や年齢・所得によって自己負担額が変わりますので、詳しくは診察時にご説明いたします。
薬剤費が高額となるため、高額療養費制度の対象となる場合があります。お住まいの市区町村や加入保険組合へのお問い合わせもご検討ください。
よくあるご質問
- 注射は痛いですか?
- 点眼麻酔をしっかり効かせるため、注射の瞬間に軽い圧迫感を感じる方はいらっしゃいますが、強い痛みを感じることはほとんどありません。
- 注射そのものはどれくらいで終わりますか?
- 注入自体は数秒で終わります。
- 何回注射が必要ですか?いつまで続けますか?
- 病気の種類や状態によって異なりますが、多くの疾患で最初の3ヶ月間は月1回の連続注射(導入期)、その後は効果を見ながら1〜数ヶ月ごとの維持注射を行うことが一般的です。病状が安定して再発がなければ、注射間隔を延ばしたり中止できるケースもあります。
- 注射した日はそのまま帰れますか?仕事に戻れますか?
- 注射後、しばらく休んでいただいた後にお帰りいただけます。当日は目をこすらない、激しい運動を避ける、清潔な環境で過ごすなどの注意点をお守りいただければ、デスクワーク程度のお仕事は問題ありません。ただし、その日は念のため、お風呂や洗顔は控えめにしていただきます。
- 注射の翌日、お風呂や洗顔はできますか?
- 翌日から通常通り可能ですが、目に直接シャワーをかけたり、強くこすったりすることは数日避けてください。詳細は注射後にご案内します。
- 注射した後、目が赤くなりましたが大丈夫ですか?
- 注射部位の結膜下出血は珍しくなく、通常は1〜2週間で自然に吸収され、視力には影響しません。ただし、急な強い痛み・視力低下・強い充血が出た場合は、感染症の可能性があるためすぐにご連絡ください。
- 治療しても視力は元に戻りますか?
- 硝子体注射の主な目的は、現在の視力をできるだけ維持し、これ以上の悪化を防ぐことです。ある程度視力が回復するケースもありますが、すでに進行してしまった網膜のダメージは元に戻らない部分もあります。できるだけ早い段階で治療を開始することが大切です。
- セカンドオピニオンとして相談できますか?
- はい、可能です。現在の治療内容(使用中の薬剤、注射の頻度、これまでの経過がわかる資料や紹介状)をお持ちいただけるとスムーズです。
- 通院を中断したらどうなりますか?
- 病気の種類によりますが、多くの場合、治療を中断すると再発・進行のリスクが高まります。仕事や家族の事情でどうしても通えない期間がある場合は、ぜひ事前にご相談ください。一緒に通院計画を調整できます。
まずは精密検査からご相談を
「見え方がおかしい気がする」「他院で硝子体注射を勧められたが迷っている」——どんな段階のご相談でも歓迎です。
-
- お電話でのお問い合せ
- 03-5638-1622
電話受付時間平日 9:15〜12:30・15:15〜18:15/
土曜 9:15〜12:30
当院は予約優先制です(電話予約のみ、ネット予約は未対応)。
セカンドオピニオンご希望の方は、可能であれば紹介状や現在の検査結果をお持ちください。